ぼくは書いている。人間の可能性について。浅田真央について。バックには椎名林檎が流れている。流している。
ぼくは川に椎名林檎を流しはしない。ぼくは空気中に椎名林檎を流している。
2月の夜。もっと特定すれば、2011年の2月。かなり寒さの薄らいだ夜。
そうだ、リビア情勢は緊迫している。けれどこの記事は「書いている晩」に投稿しないだろう。
ごく近い未来のために書いている記事なのだ。
その未来に、リビアはどうなっているのだろう。パンダの話題なんかニュースでやっている場合ではない。
まだ椎名林檎は流れている。椎名林檎の前には佐野元春が流れていた。その約20時間前にはナイン・インチ・ネイルズが流れていた。
ぼくは思いを馳せる。人間の可能性について。
もちろん全てが愛する人に思考は繋がって行くのだけれど。