未曾有の災害と書いても間違いはないだろう。このような時、被災地以外の人間はどんな心の持ちようでいるべきか。
「哀悼」の意を表す。
「哀悼」の意を持つ。
もちろんだ。
しかしぼくたちは「哀悼の意を表す」などという「何か」が起こった時に当然のように使われる言葉では説明できない底なし沼に入りこんだような原始的とも言えるとてつもない感情が渦巻いているのを知っている。
この感情を無視することはできないし、無視するべきでもない。

ぼくたちは、実はこういう世界に生きている。

今はただ、少なくとも被災地の方々に精神的に寄り添い、「できること」が分かり次第行動する。