カンヌ映画祭に愛されている河瀬直美監督作品により映画ファンの間で知られるようになった尾野真知子。
もちろん映画畑の女優であり、多くの映画へ出演することで力を付けて来た。
近年では原田眞人監督の「クライマーズ・ハイ」で印象深い記者役を演じたが、この中でもやや「女優としての色気」に乏しいという感じは否めなかった。
ちなみに、「女優としての色気」と普通に言う「女性としての色気」は違うものだ。

尾野真知子のオーラが強くなって来たなとはっきり感じるようになったのは、昨年放送されたテレビドラマ「Mother」の道木仁美役によってだった。
このドラマの優秀性に関してあらためて語る必要もないと思うが、松雪泰子、田中裕子という贅沢な配役の中、「子どもを棄てた」母親で攻めの演技を見せる尾野真知子の適度に乱れた美貌が光った。