で、その後ぼくが観て聴いたハートは「Without You」だ。
アン・ウィルソンの息苦しいようなヴォーカルは「Without You」という気分をいやがおうにも盛り上げる。
シャウト寸前、しかし滑らかの女性らしさを留めているのがアン・ウィルソンの特徴でもある。
けれどもしアンの歌だけであれば、やや単調な印象は免れない。
そこでナンシー・ウイルソンなのだ。
アンの向かって右隣りいるギターを持ったナンシー。
動と静
漫画のキャラクター並みにかっちりと嵌ったコンビネーションの妙だ。