君のイメージとはまるで違う映画を観ながら君が強烈に立ちのぼって来たことについて、ぼくは七夕をひと月ほど後に控えた暗い空を見ながら考えてみた。
それは使命を負った男の映画。
使命のために命がけで旅をする男の映画だった。
使命か・・と、ぼくは小さく呟くのだった。