「男」とか「女」とかいう言葉は、遣い方によっては気分が悪くなるものだけど、例えば最近のCMで「男旅しよう」とかいうセリフがあったが、あんなのはわたしは全くダメで、しかし相手によっては「凄い男だ」「素晴らしい女だ」と心から感服したくなる場合がある。ジェンダーとかフェミニズムとかを否定するなどというのではなくて、また別の次元の話になると、わたしは思っている。
でも今の日本、「凄い男だ」「素晴らしい女だ」と言いたくなるような人物はどんどん少なくなっているよね。

原田芳雄。
日本人としては文句なしに「凄い男だ」と感服できる人間。
その原田芳雄が痩せこけて車椅子の上で涙する。
ああ、これも原田芳雄という男の生き方なのだ。