君が歩いて来る。
ぼくはその瞬間ほど「完璧」という言葉が相応しい時間を知らない。

いや実は、その「瞬間」が心に入って来るだけで、いつもぼくは「完璧」という言葉を噛み締めている。

そして君の「完璧さ」は、とりわけぼくの心に対して「完璧に」作用する。