NHK大河「平清盛」第一話最大の見ものは平清盛実の母である「舞子」を演じた吹石一恵のパフォーマンスだった。
「舞子」なる人物を見たことのある人間は現代社会に誰一人おらず、しかしドラマ「平清盛」第一話の吹石一恵が映し出されると「これが舞子か・・・」と錯覚するような憑依型の役作りを見せてくれた。

かなりのキャリアを持っている割には今一つ華やかな話題に欠ける吹石一恵だが、以前冊子のインタヴューで「私は自分を映画の人だと思っている」という趣旨の話をしていて、わたしはそういうしっかりとした認識を持った女優は当然応援したくなるのだ。

で、吹石一恵の出演映画だけれど、なにしろ園子温監督「紀子の食卓」を観てほしい。
かなり過激な内容ではあるけれど。