「私生活のない女」のヴァレリー・カプリスキー。
もう映画の筋などまるで記憶していない。
ただヴァレリー・カプリスキーが闊歩している姿は折に触れ脳裏に現れる。
無難に楽しんだ映画よりもギクシャクした違和感の残るシーンを定着した作品の方が心に焼き付く。
マルーシュカ・デートメルスとヴァレリー・カプリスキーは、他の出演作も観ているけれど、「カルメンという名の女」と「私生活のない女」によって、生涯わたしの記憶から離れることはない。

「そもそも日本で観ることのできるフランス映画は全体のごく一部なんだ」「なんか憤っているね」「だって損じゃないか。素晴らしい作粉が山ほどあるフランス映画をごく一部しか観ることができないなんて」