映画「八日目の蝉」で本物の女優へと稀に見る「1作で大逆転」を果たした井上真央。
主演女優賞を獲得した日本アカデミー賞の壇上でもはっきりと「映画界に貢献できる女優になりたい」旨を宣言した。
(なるほど、本当はほとんど皆がこれを言いたいんだな)とあらためて思った。
今の日本で、しかもテレビドラマの出演が多かった俳優では言いたくても言えないという内容の発言だ。
井上真央は「八日目の蝉」でのパフォーマンスが評価されたことにより、(とうとう言える)と感じたのだろう。
そして「とうとう言った」井上真央に対して、わたしの否定的だった評価もがらりと変わったわけだ。
日本って、「自分の言いたいこと」を言うことさえ難しい社会だからね。