しかし凄い、「愛、アムール」。
この作品が今世界でどれだけ賞を獲得しつつあるか見てみるといい。
しかも主人公は80歳を超えた一組の夫婦。
妻の方は記憶も感情も失いつつある。
男はジャン・ルイ・トランティニャン。
女はエマニュエル・リヴァ。
映画ファンであればそれだけで唸り、劇場へ飛び込みたくなる。
その上、ハネケのミューズ イザベル・ユペール。
わたしは「イザベル・ユペール」とクレジットされている映画は、すべて観るだろう。

ただでさえ映画史上稀に見るミューズであるユペールはハネケとの出会いによって「真の神」に近付いているように見える。