す巻きちゃんは我に返った。
目の前にカキがいる。
カキの手にはどこから出てきたのか分からないがハリセンが握られている。
そのハリセンには「動かざること山の如し」という文字が書かれている。
(動かざること山の如し・・)
す巻きちゃんはカキの顔を見た。
何の力みもない、いつものとおりのカキがそこにいた。
いつものとおりの純粋な瞳、おちょぼ口、生まれたまんまの裸体。
「カキ、わたしを助けてくれたのカキ?」
「イイエ~」
「ガヒャーーーー!!」