一気に違う次元へ連れて行ってくれる読書としては「画集」「写真集」もあるが、だいたい重くて大きいのです。つまり携帯に不便。
その点、「詩集」に一歩譲るわけだが、この平凡社の「イメージの博物誌」は神秘主義的傾向の内容がを厚ほとんどで、載っている図版も面白いものが多い。
訳文は硬いが、手の届くところに置いておき、魂が欲したときにページをめくるのもいい。
わたしの好きな図版は、ビンゲンのヒルデガルド「スキウィアス」写本の細密画、イギリスのヘルメス主義哲学者ロバート・フラッド「両宇宙誌」、ウィリアム・ロー編「ヤーコブ・ベーメ著作集」の図版など。
もちろんオディロン・ルドンなども大好きなのだが。