花村萬月によるロック論。これに興味をひかれずにいられようか。そして本書の内容も期待を裏切らない。
豊富な音楽知識を駆使し、明快にロックに対する持論を綴っていく。

花村萬月いわく、「ビートルズはロックじゃない。ポップスだ。」「俺はポール・マッカートニーが大嫌いで、ジョン・レノンも嫌いだ。」
ピンク・フロイドの使用したオーケストラについて、「いま聴けば頭を抱えたくなるような酷い演奏とスカスカなオーケストレーション」と。
ちなみにわたしはピンク・フロイドのファンだった。(今でもたまに聴く 爆笑)

そんな作者が神と崇めるのがマイルス・デイヴィス。
花村萬月いわく、「エレキを纏って神になった」のだ。