ナスターシャ・キンスキーが映画「テス」で有名になった頃、日本では「イングリッド・バーグマンの再来」などという声もあった。
確かに顔立ちはイングリッド・バーグマンと共通点が大いにあったが、その属性は対照的と言ってもいいほどだった。
似ている部分は目の形や、目鼻口のバランスである。
2人とも「完璧」と表現して差し支えないバランスと作りで、「アップに耐える」どころか「ずっと観ていたい」とまで思わせる問答無用の美貌である。
イングリッド・バーグマンが第2次大戦後の日本人男性に大きな衝撃を与えたのは有名な話。
もちろんわたしはリアルタイムではないが、当時を知る人たちの文章や証言からもそれがよくわかる。