第2次大戦後の日本人男性にとってのイングリッド・バーグマンがどのような存在だったか。
まさしく仰ぎ見る存在。
生きた天使・聖女を見た・・そんな印象を持ったのではないか。
もちろんこれは当時の日本人男性に限ることではない。
わたしたちが現在、例えば「カサブランカ」をスクリーンで観たとして、その美しさに対する衝撃が変わることはないだろう。
それはもう、息をのむほど美しいのだ。
バーグマンは日本人の美意識に衝撃を与えたと言っても過言ではないだろう。
ナスターシャ・キンスキーが「テス」で映画ファンを唸らせた頃は、すでに日本の社会状況は変わっていた。