RPG-7はアルベールとスヴェトラーナの愛の会話をかすめて先ほどまで過ごしていたバンガローを吹き飛ばした。
「ああ!ぼくたちの愛のバンガローが!ぼくたちの思い出が!」
ぼくは爆発し炎上する2人の愛のバンガローへと駆け出す!
そのときだった。
「ダメ、アルベール!」
ぼくの左手首を握ったのはスヴェトラーナのたおやかな左手だった。
「スヴェトラーナ、行かせておくれ!ぼくたちの思い出が消失してう!」
「ダメよ!思い出はいつでもわたしたちの中にあるわ!でももしあなたに何かあったら、わたし・・」
「スヴェトラーナ!君はそこまでぼくのことを!」
「あらアルベール!そんなこと今まで気づかなかったの?」
スヴェトラーナは少しだけ頬をふくらませてすねたふりをして見せた。