「いくら高度が下がっても、二人の愛の高度は決して下がらないさ!」
二人の声はフィンランドの空に煌めきながら溶けていった。
その声が解けていった空が妖しい光を放ち始め、見る見る極彩色のオーロラに変わった。
フィンランドの空から無数の湖へ降り注ぐようなオーロラ。
「見て、スヴェトラーナ!あれはぼくたちの愛のオーロラだよ!」
「ああ、アルベール!信じられないわ、何ていうことが起こるのかしら!」