イチローは日本野球にプライドを持っている。「日本」であるというアイデンテティに誇りを持っている。時にいささか辺境とも思われる発言をする場合もあるが、これだけ「日本の誇り」をはっきりと発言することに対して心地よく感じている人も多いだろう。「日本を誇る」ことはもちろん「他国を見下す」ことであってはならないが。
もちろんイチローは日本野球の「ダメな部分」も十分分かった上で発言している。ここを見逃してはいけない。常に考え抜かれたイチローの発言は、ほぼ100パーセント確信犯的なものであるのだ。
だからイチローがWBCの際に「日本野球の優越」を繰り返し発信したのも、もちろんいまだ大きな「MLB」と「日本野球」の差を意識した上であることに間違いはないのだ。
この点を見逃してはならない。