超常現象とか超能力とか、その存在の有無はともかく、話としてはかなり盛り上がるものであり、「あんなのは全部プラズマだ」などと言い放つのはいささか大人ない科学的(笑)態度ではなかろうか。もちろんファナティックに信じ込むのは思考停止以外の何ものでもなく、思考停止はダメですよ思考停止は!というのがわたしの主張の基調にあるわけだから、うんうん。でもまあそんなファナテティックではなくてある程度距離を持って超常現象、超能力などの話を楽しむ分には悪くないというか、そもそも人間が森羅万象全てを知ることができるなどと考えるのは傲慢以外の何ものでもなく、ましてや「すでに森羅万象がわが手の中に」などという人間はもはや異常という他ないではないか、いかに研鑽を積んだ学者でも言っていいことといけないことがあるのだ実際。いみじくも「spec」の戸田恵梨香演ずる当麻が言っているではないか、「人間の脳のスペックで解明しているのは10%に過ぎない」というようなことを。一人の人間が自分の心身を100%把握するのさえ100%不可能なのに、「宇宙の全て」とか「森羅万象」を把握しているとかのたまうのは片腹痛いぞ、走った後は。