わたしは親戚づきあいというのをほとんどしない。あまりの価値観の違いに、まるで異星人の中に混ざってしまったような違和感を覚えるからだ。「価値観の違い」というと抽象的というか、どうとでも使える言葉のようではあるが、つまり「物事を表面的にしか見ようとしない」人たちとはなかなか会話にならないということだ。例えばわたしが誰かと初めて会ったとすれば、まず「計測できないこと」を知ろうとする。