「名前をなくした女神」第2話視聴率は11.2%だったけれど、話題を呼ぶには十分のかなりあざとい展開になって来た。優等生的ママの杏に対して尾野真千子、木村佳乃、りょう、倉科カナの4人が多様で陰湿な感情をぶつけてくる。倉科カナはNHK朝ドラマ「ウェルかめ」に主演したとは言え、女優としてのキャリアは浅く、それで思い出すのが日本テレビで好評だったドラマ「Mother」。芦田愛菜が人気者になった「Mother」だけれど、実質的には松雪泰子、田中裕子、尾野真千子の豪華女優共演が目玉だった。そんな中でエンディングタイトルなどで名前が表記される順番をわたしが問題視していたことを覚えている方もいるかもしれない。要するに俳優の名前が登場する序列的に倉科カナが尾野真千子よりも上になっていたのだ。もちろんわたしの中では当時から比較すべくもないほど尾野真千子が上である。女優としてのポテンシャル、映画界での実績などを鑑みればそれはわたしでなくても一目瞭然だと思う。それなのに「Mother」では倉科カナが格上扱いだった。つまり「実力・実績」よりも「NHK朝ドラマ主演」の一点を取ったとしか思えなかったわけだが、あれから数カ月、「名前をなくした女神」ではそうした序列でもはっきりと尾野真千子が上になったわけだ。