「映画を超えた!」などという言い方はこれまでもしょっちゅうされて来たけれど、まあお決まりのパターンの一つなわけですね。「映画を」と「超える基準」にされているだけでもまだいいことかなというのもある。最近見た「映画を超えた」的記事は、つまりアメリカの「一部」テレビドラマの制作費が高騰し、「映画並み」になっているというものだった。
まあでもね、「一部」テレビドラマの制作費がいかに映画並みになろうとも、テレビドラマがテレビドラマである以上、永遠に「映画を超える」ことは有り得ないわけです。もちろん映画によってはテレビドラマよりずっと質の低いゴミみたいなものもありますよ。でも基本、絶対にテレビドラマは映画を超えない。
それは「表現」としてあまりに限定的だからという一点でも明白なことです。