その日。
白熱の夏が間近に迫っていたに違いない。
上陸もしていない台風のもたらした風雨に翻弄された数日の後、ぼくは街を右から左へ、左から右へと通って行く車や人々を時折横目で追っていた。

その日、ぼくは君に会えたんだ・・。