被災地を復興させる。
それには「お金」が必要だ。
だから経済を元気にしなければいけない。

非常にもっともなんですが、そこだけにポイントを絞っていいものか。
ひょっとしたら「日本経済が元気に」など簡単にならないかもしれない。
そうなれば、どうするのか。
そこまで考えていなければ、本当の力は生まれないのではないか。

つまり、被災地の復興は最優先課題としなければならないけれど、闇雲に「経済を元気に」などと連呼するのは、またしても盲目的な経済優先の道を無理に走り出すのではないかという違和感がある。
そもそも現在の日本は簡単に「経済を元気に」などと言える状況なのか?
あるいはこうも想うのだ、「経済が元気にならねば、日本は敗北者なのか?」
違うだろう。
経済を立て直さねばならない、けれどそうならなくても、日本は敗者ではない。
そう言えるだけの社会を創り上げるべきだと思う。