「人品」という観点を持って政治家を見るとすると、日本における選挙活動などの非合理性というものが実に際立ってくるのは否めない。
かつて選挙に於いて落選した自由民主党の片山さつきが、その後の選挙運動で土下座、泣く、笑う、歌うなどの土着的手法を連発したのには度肝を抜かれたけれど(笑)、あの時の片山さつきは落選してしまったというやむにやまれぬ事情に加えて、じょじょに自己卑下・自虐に対する快感を覚えて来たのではないかという説をわたしは披露した。

選挙に打って出る以上「なにがなんでも当選」を狙うのが当たり前かもしれないけれど、あまりに非合理かつ人品を疑うような手法が幅を利かせている以上、「政治が悪い」などと嘆いても仕方ないのである。