●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その47。プチ土佐弁講座付。

物語の方に戻ろう。
はちきんが振り向いたその場にいたのは「玉井たまるか子」だ。
しかしこの玉井たまるか子とは何者なのか?

「おやび~ん、何しよったが?」
 そう。はちきんは「グーグル」という音から連想される珍奇な音を発しながらひょうげていた(通常は)恥ずかしい姿を玉井たまるか子に目撃されたのだ。
「な、何言いゆうがで!あれはその、リハーサルよえ!」
 と出鱈目な取り繕いをしたはちきん。
「へえ、リハーサルかえ?やっぱりおやびんはすごいねえ~」
 と、はちきんの出鱈目があっさり通る玉井たまるか子である。