●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その50。プチ土佐弁講座付。

2015年のある日、春先のことである。
ヘンなぼっちゃんは悦に入ってレモンジーナを持っていた。
「やっぱり今はレモンジーナだよね」
などとのたまいつつ。
傍でメロメロが「へえ~」などとつぶやいていたが、
いきなり!

バシュッ!!

これはメロメロがヘンなぼっちゃんからレモンジーナを奪取した音である。
「えっ?」
とヘンなぼっちゃん。
メロメロはとてつもない勢いでゴクゴクとレモンジーナを飲み干していく。
「ええ~~?」
とヘンなぼっちゃん。
アッという間に空になったレモンジーナのボトルをポイと捨て、
「おいしかったあ~~」
と痛快そうなメロメロに対し、
ヘンなぼっちゃんは、
「いやあ~~ん」
だ!!