『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その104。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

「い~~ち~~~ばん!」
 遂にパオパオコロっ子は大西時計店内に足を踏み入れてしまった!
「あ~!コロっ子が時計屋へ入ったでえ!」
「コロっ子、スゲエ!」
 などと口々に声を上げるはちきんキッズだが、まだ自分たちは見慣れぬ店づくりの時計店へ入ることを躊躇して約1メートル手前でストップしている。
 はちきんはと言えば、
(お~の、ホンマにコロっ子が入ったよ。めったにゃあ。知らん人のふりしてトンズラここうかにゃあ)
 とセコいことを考えている。
 しかしその時、はちきんの胸にふと浮かんだ言葉があった。

(シロノワール)

※この小説は(もちろん)フィクションです。

※とっても可愛いのに何をやっても上手くいかないヘンなぼっちゃんを応援しよう!