●我が母、心臓バイパス手術後闘病記35日目~「コルセット」がピンと来ず、「型取り」に動揺~個室か4人部屋か、病室の推移~最近観たフランス(語)映画4本が気に入らなかった件。

末尾ルコ「母の話、健康医療と映画の話題」

4月22日(月)手術後35日目
午後12時の面会

鼻チューブなし。
前夜は看護士がベッド上の体位を変える時に軽いめまいを起したが、すぐに収まった。
昼食は7割くらい食べたか。
大き目の水ようかんを差し入れに持ってきたが、食べたのは半分ほど、
そもそも「大き目」であるし、出された給食を7割食べておれば問題はない。

この日の午後にコルセットの型を取りに業者がやってくることになっていたが、「コルセット」というもののイメージがピンと来てない母は昨夜から少々ビビり気味である。
どうやら痛い注射かちょっとした手術でもやられると勘違いしている。
作業中にまめいを起さねばよいがという懸念はあるが。

・・・

母は感染症専用の個室から出た後は4人部屋で療養している。
思えばいろいろな病室を転々としているもので、今回救急搬送されてから順に見てみると、
ICU
 ↓
HCU
 ↓
一般病棟(4人部屋)
 ↓
ICU
 ↓
HCU
 ↓
一般病棟(4人部屋)
 ↓
感染者用の個室
 ↓
一般病棟

と、このようになっている。
さらに加えて、「寂しい!」とか言い足した夜はナースステーションで夜を過ごさせてもらっているので、約1か月の間にかなり多くの病室を経験していることになる。
ICUやHCUがどのよなものかわたしも今回初めて知ったのであるけれど、まあ高知赤十字病院の場合はICUとHCUではまったく違った印象で、前者はまさに24時間体制で患者を集中管理する場であり、後者はICUと同じフロアに設けられているが、どちらかと言えば、「綿密に管理する一般病棟」という雰囲気だ。
母の場合は一般病棟に移ってから感染症に罹って個室へ移されたのだが、母にとって個室と4人部屋とどちらが合っているか考えた時に、意外にも今のところ後者ではないかという気がしている。
母は一見朗らかで外交的に見えるけれど、案外しょっちゅうの人づきあいを好むタイプではなく、個室の方が合ってるのかなと思っていたけれど、どうやら4人部屋の方が気がまぎれるようだ。
個室だともちろん部屋の中の患者は自分だけであるし、看護士らも具体的な用事がなければあまり入って来ない。
4人部屋であれば、まああまり患者同士で話したりはしないけれど、自分以外の患者に用がある時にも看護士が入室してきて、そんな「動き」があるだけでも気がまぎれるようだし、入ってきた看護士に声をかけて談笑したりと、そんな時間も持てるわけだ。

・・・

WOWOWで放送されるフランス映画ないし、「フランス語が主言語の映画」はすべて録画することにしているが、なかなかに溜まってしまっている。
連日映画を何本も放送するWOWOWだから溜まっているのはフランス映画だけではないが、日本映画はたいがい母と共に鑑賞することにしているから、母の入院期間は録画しているけれど未見のフランス映画を観ることが多い。
最近観たのが、
『愛して、飲んで、歌って』
『92歳のパリジェンヌ』
『愛しき人生のつくりかた』
『神様メール』の4本なのだけれど、
どれも丸っきり好みに合わす。
といったお話しも後日続けよう。