パリ・オペラ座バレエ団によるヌレエフ版「白鳥の湖」。
わたしはこの作品を愛する。
実は悪名高い毛利臣男衣装デザインのブルメイステル版も愛しているのだけど。
要するに一部バレエファンには嫌われる
パリ・オペラ座バレエ団の「過剰」が好きなのだ。

ヌレエフ版「白鳥の湖」もしょっぱなから過剰である。
パの複雑さだけではない。
水中の妖しげな花びらが開いたり閉じたりするような、
美しさがうねうねと間断なく続くコール・ド・バレエ。
わたしは正統的なバレエファンではないから、
「教科書通り」はときおり眠くなるのだ。

DVDとなっているヌレエフ版「白鳥の湖」。
ミリアム・ウルド-ブラム Myriam Ould-Brahamは小さな白鳥の中の1羽。
同じく小さな白鳥を踊るドロテ・ジルベールと比べると、本当に小さく華奢だ。