どう違う？吉高由里子、北川景子、そして戸田恵梨香の女優意識と美しさ 北川景子篇

意識とか志とかは顔や雰囲気にはっきり表れる。
「いい顔」というのは顔の造作だけを言っているのではない。
顔立ちがいくら整っていても中身が貧しい人間が「いい顔」に見えないというのは
決して理想論でもイリュージョンでもない。
若手女優の中で宮崎あおいの顔は「ものすごくきれい」という顔立ちではないに関わらず
非常に美しく見えるのは、彼女の意識や意志が表面に表れているからだ。

北川景子はよく「きれい」だと言われる。
確かにはっきりした目の形を始め、ため息が出るほどきれいに見えるときがある。
しかし全体のバランスということを考えれば、決してパーフェクトな容姿ではない。
にも関わらずときに眩しいほど輝いて見えるのは、
北川景子の意識や聡明さが外界にまで及んできているからだ。
彼女は常に格闘している。
映画を中心として「いいもの」を作ろうと、そのメンバーとなるために「いい女優」になろうと、
さらにその繊細な感性は日本の現状の悪しき常識とさえ戦っている。

そう、戦う女性は美しいのである。

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