「体を作るんだ、カキ。そうすればお前はこの世界で大手を振って歩けるようになる」
「ホントカシラア・・」
「おれを信じられないのかい、カキ?」
「ウハア、男ッポオイ!」
 そう言えばカキは柿の木にぶら下がっていた状態のまま。人間の世界で言えば、首だけで生きているようなものだ。
「デモ、ドウヤッタラ体ガデキルノカシラア・・」
「念じろ!念じるのだ!」
「ウ~ン、ソレッテ精神論ニ傾キスギダワア」
「阿呆、精神論をなめてはいかん!」
「ウハア!オコラレチャッタア!