フェティシズムはエロティシズムを考える上でとても重要なファクターだが、
「愛を読むひと」の原作「朗読者」でもっともフェティッシュなシーンは次のとおりだ。

彼女はエプロンを脱いで、うすみどり色の下着姿で立っていた。椅子の背には一組のストッキング。彼女はその片方をつかむと、両手を交互に使ってくるくると丸めた。片足でバランスをとり、一方の踵をもう一方の足の膝で支えると、前に屈み、丸めたストッキングを爪先にかぶせた。

                                            松永美穂訳

この話題、もう少し続く。