今秋日本でも映画「パリオペラ座のすべて」が公開されるという。
これには大いに期待している・・というのには多少複雑な事情がある。

これまでパリ・オペラ座関係の映画と言えば、
ニルス・タヴェルニエ監督の「エトワール」と「オーロラ」があったわけだが、
「パリ・オペラ座のすべて」はフレデリック・ワイズマンが監督なのだ。

ニルス・タヴェルニエ・・正直この人、「なんで映画撮ってんの??」と言いたくなる、映像感覚皆無の監督だ。
「エトワール」はドキュメントで何とか観ることができたが、
「オーロラ」・・これはトンデモ映画中のトンデモ映画だった。
映画大国フランスでなぜ・・??
バレエ芸術の最高峰パリ・オペラ座バレエがなぜ・・??
観ながらそんな疑問ばかりが浮かんだものだ。
正直「オーロラ」のような映画に全面的に協力したパリ・オペラ座バレエに対し、
「バレエは最高峰でも映画芸術にはまったく疎いのかな」という持ちたくもない疑問さえ浮かんだほどだ。

で、「パリ・オペラ座のすべて」はフレデリック・ワイズマン監督。
「ああ、よかった」というのが素直な感想。
早く観たいのだが、特にミリアム・ウルド-ブラム Myriam Ould-Brahamをスクリーンで観たいという欲求が強い。