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「任侠ヘルパー」第5話13.2%・・矛盾ある人間性の魅力。「猿ロック」、これを映画化?吉高由里子「蛇にピアス」、あのシーンについて。 [吉高由里子]

「任侠ヘルパー」のおもしろさは、あくまで「テレビドラマの範疇では」という但し書きが付くにせよ、
人間を単純化していないということにある。
それは草なぎ剛演ずる彦一の苛立ちにも象徴されているし、
ゲスト出演者がそれぞれ、必ずしもハッピーエンドでドラマを終わらせない構成になっているところにも表れている。
第5話の倍賞美津子も彦一を捨てたという過去を持ち、現在は夫の厳しい介護をしなければいけない状況に身を置いている。
その夫の妻に対する「甘え」ぶりは見ていて不愉快になるほどだが、
妻は「ずっと支えてきてくれたから」という理由でそれを許容する。
しかし「ずっと支えてきた」夫が、妻にあれだけ過酷な介護を強いるものなのか?
そのような矛盾を暗にに解決するのではなく、矛盾のまま提示しているところに「任侠ヘルパー」の観逃せない部分がある。
ただ、第5話の視聴率は13.2%と開始以来最低。

芦名星が出ているので「猿ロック」を続けて観ているのだが、どんどんきつくなってきた。
特に第3話はビーチでおふざけするだけ。市原隼人がどなるだけ。
ユーモアもひねりも何もない。これを映画化??
いくらなんでも、もうちょっとましなものはできないか。

ところで福田次郎という映画ライターが以前、吉高由里子の映画「蛇にピアス」について書いてあったことが目を引いた。(最近読んだのだけど)
その内容は、「商店街を歩きながら普通の日常生活を送る人々を見下すシーン」は「根拠のない優越感」「才能や努力を必要としない浅薄な思いあがり」であって、
「共感できるわけも」ないという趣旨だ。
福田次郎がどのようなクオリティを持った映画ライターであるかは、さほど彼の文章を読んでいるわけではないので知らない。
ただ、上記の見方に関しては、完全な読み違いであると思うから、取り上げている。
どう読み違いであるかは次回に書くが、わたしはあのシーンは大好きなのだ。
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