カキはそこにいるのだ。そしてピュアなままで、ただそこにいるだけで自足しているように見える。
(何だろう、この感覚・・)
す巻きちゃんの胸の奥からわさわさと湧き出てくるこの感覚。
カキはす巻きちゃんの心の何か大事な部分を刺激した。
(でも・・でも・・ここでひるんでいたら・・今までのわたしの人生は・・)
危機だ!
す巻きちゃんはそう感じた。
す巻きちゃんが人生の中で出会う大きな危機。
(危機は乗り越えるのよ!)

「おりゃあ、カキ!お茶するから、すぐにわたしについてこい!!」
「乱暴ナ発言ネネエ・・」