「ル・パルク」。
アンジュラン・プレルジョカージュの振り付けた作品。
男女がキスしたままで旋回するシーンは「現代のクラシック」とさえ呼べる。
生の舞台、映像と、これまでにいくつかこのシーンを観てきたけれど、昨夜のマニュエル・ルグリとオレリー・デュポンは次元が違っていた。
旋回する二人、わたしに見えたのは汗ではなく、舞台上から劇場全体へ無数の矢のように放射される情熱PASSIONと情念とエロス。
それは他のどんなパートナーシップからも感じることのできないものだった。

オレリー・デュポンの「ル・パルク」と言えば、わたしはかつてローラン・イレールとの踊りを観た。
素晴らしかった。
鳥肌が立ち、胸にとてつもなく熱いものがこみ上げてきた。
しかしそれよりもドキュメンタリーの中でマニュエル・ルグリとオレリー・デュポンが見せた踊りは凄まじかった。