アンドレイ・ウヴァーロフがスヴェトラーナ・ザハロワSvetlana Zakharovaを高々とリフトする。
客席から拍手が起こる。
ザハロワがウヴァーロフの頭上で笑顔のままタンバリンを振る。
劇場の隅々までタンバリンの音が響き渡る。
客席がどよめく。
2人の出演する「ドン・キホーテ」でいつも見られるエキサイティングなシーンだ。
ザハロワもウヴァーロフも平均的なバレエダンサーより長身なだけに、圧巻の「見栄え」だ。
そして今回ウヴァーロフは、ステージ中央近くでザハロワをリフトし、そのままの体勢で前方まで歩いてきた。
観客は「拍手」「どよめき」「ブラヴォー」以上の何を贈ればよいのか?