年末年始ということで、さすがにちょっと特別な気分。
そんなわけで大晦日と元日は、わたしの大好きな詩を紹介します。

「詩」と聞くと、よく「難しい」「分からない」という反応も返って来ますが、とりあえず「意味」を考えない方がいいですね。
外国の詩を日本語に訳している場合、その「音楽性」がどれだけ再現できているかが大きな課題となりますが、一流の訳者はその点も十分配慮しているはずです。
まずはその音を楽しみ、その音から生まれるイメージを観察してほしいですね。
「意味」はほとんどない詩も多く存在すると思いますよ。
アポリネールの美しい詩です。

動物詩集より

獣類 オルフェの言葉

ほめよ たたえよ
線の気高さと 力強さを
これだ エルメース・トリメジストが
「ピマンドル」の中で歌っている
光の声というあれは

  「アポリネール詩集」堀口大學訳 新潮文庫