結論的に言えば、恋愛とか結婚とかはケースバイケース、一般化などできるはずがない。
誰かにとって「結婚は素晴らしいもの」であり得るだろうし、誰かにとって「結婚は地獄」でもあり得るだろう。
かなり確実に言えるのは、結婚を「素晴らしいもの」であり続けさせるには並々ならぬ努力が必要だが、「地獄」に陥るのは案外簡単で、しかも陥ってしまえば脱出は非常に困難な事態になるということではないだろうか。

わたしは以前約10年間ほど進学塾の講師をしていたことがあり、当然のことながらいろいろな家庭の事情というのも見る機会が多かった。
その時の印象はやはり「夫婦というのは難しい」というものだった。
月謝数万円の進学塾に子どもを行かせているわけだから、平均よりも裕福な家庭が多かったが、経済的に豊かでも夫婦仲が悪くなれば関係ない。
そして一旦夫婦仲が冷え込んだ人たちが配偶者について語る様子というのは、そりゃあ「血も凍る」と形容したくなるような(笑)冷たいものなのだ。
しかもそうしたことは特殊なものではなく、例えば40人ほど生徒のいるクラスを担当すれば、当初からすでに両親のどちらかしかいない子どもが数人、担当している1年の間にも2~3人の両親が離婚した、などということもあった。
もちろん離婚してない夫婦の方がずっと多いというのが事実で、「夫婦仲の冷却化」を誇張するつもりはないが、勝間和代の言うように「会社に依存するな、夫に依存するなって。」という意識が結婚前・就職前からあった方がいいことも間違いない。