また、わたしの書くバレエに関する文章は、目的とする読者層が従来の、つまりバレエファンのみを対象とする「バレエ評論」とはかなり異なります。
わたしが「読者」となってほしいのは、「まだバレエ鑑賞者ではないけれど、そうなるポテンシャルを持っている人たち」です。
そんな人たちが読んでもおもしろく、そして肝心なことですが、「情熱」を感じられるものを書くことを心がけています。

「バレエ」に限らないのですが、常に「新たな、しかも良き支持者獲得の動き」をし続けていなければ、その「ジャンル」はどんどん先細りとなっていきます。
現在の「洋画離れ」「洋楽離れ」の原因を単純に説明しようとは思いませんが、「新たな、しかも良き支持者獲得の動き」の足りなさに一因がなかったとは言えないでしょう。
現有のファンや専門家などだけで自閉していてはいけないのです。