東日本大震災を受けての「自粛」問題なのだけれど、被災地復興のためにしっかりとした経済活動をしていかねばならない・・それは分かる。
しかし社会的、精神的には一定の「自粛」というポジションをまだ留めておくべきだと思う。
2万5千人とも3万人とも言われる死者・行方不明者を出すことになった東日本大震災が起こったのは3月11日、つい1か月前なのだ。
死者行方不明者のあまりの多さ、災害のあまりの複雑さにより、わたしたちは弔いさえできていない。
「死んでしまった人たちは仕方ないから、生きている人たちは頑張ろう」などとドライに言える社会ではいけないと思うのだ。
経済活動や日々の楽しみを個々の人間がしっかり行っていくべきは当然のこと。
しかしマスメディアなどが声高に「脱自粛」などというような時期ではまったくないと思う。

人間には「喪に服する」時間が必要だ。