2012年2月9日。
わたしはまたしても東京にいた。
強烈な寒さも予想されていた日だったけれど、体感した限りでは快適そのものの気候だった。
富士山?
見えなかったさ。
少なくとも行きの飛行機の中からは。
反対側に座っていたんだ、富士山が見える側からすれば。

東京文化会館。
午後一時からのマチネ。
2012年ボリショイ・バレエ団日本公演「白鳥の湖」。
今回の来日公演。史上最高のミューズ スヴェトラーナ・ザハロワは参加しない。
そして2011年末には今やザハロワに次ぐスター「だった」と過去形にせざるを得ない、つまりイワン・ワシーりエフとナターリャ・オシーポワの移籍騒動にボリショイは揺れる。

「揺れるボリショイ」。
さらに2月9日のマチネ。
「白鳥の湖」で予定されていた主役のアンナ・ニクーリナはスヴェトラーナ・ルンキナへと変更されていた。
分かっているよ、スヴェトラーナ・ルンキナは素晴らしいバレリーナさ。
けれど今回はアンナ・ニクーリナの「白鳥」を観たかったんだ。


今日もぼくは叫ぼう、ミリアム・ウルド-ブラム Myriam Ould-Brahamへ!

Bravo!Myriam!
Vous êtes belle!
Vous êtes mgnifique!