2012年2月9日、ぼくは東京文化会館へ入る。
東京文化会館大ホール。
日本では東京文化会館だけでしか見られない賑わいの中へ入る。
そして「本日のキャスト表」を手渡される。
まだほんの少し、0.1パーセントくらい、(ひょっとしたら「オデット・オディール=アンナ・ニクリーナ」と書かれていないだろうか)という想いが残っている。
しかしそんなことは滅多に起こるものではない。
「白鳥」はスヴェトラーナ・ルンキナ。
よし、ルンキナの「白鳥」をじっくり愉しもう。
大ホールへ入れば、まずは自分の席の確認だ。
1月31日のゆうぽうとでは1階1列目のど真ん中だったけれど、今回は1階の中央よりやや前の辺り。
けれど全幕物を鑑賞するには理想的かもしれない。
席を確認し、荷物を置きながら黄色いキャスト表をもう一度見た。
(アンナ…ニクーリナ?)

そして今日もぼくは叫ぼう、ミリアム・ウルド-ブラム Myriam Ould-Brahamへ!

Bravo!Myriam!
Vous êtes belle!
Vous êtes mgnifique!