●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その15。

しかしここで筆者、つまり末尾ルコ(アルベール)の話題に多くのスペースを取るわけにはいかない。
メロメロとヘンなぼっちゃんについて、読者に語ることはあり過ぎるほどある。
それにしても
「ヘンなぼっちゃん」とは
ヘンな名前だ。
筆者、つまり末尾ルコ(アルベール)も、ヘンなぼっちゃん以外に「ヘンなぼっちゃん」的名前の人物を知らない。
となればここで、「名前とは何か?」という哲学的命題をわたしたちは突きつけられるわけであるが、それよりもまずわたしはヘンなぼっちゃんの容貌について語らねばなら名だろう。
ヘンなぼっちゃんは、
丸っこい目をし、
口は普段は(!)小さく、
見たところ髪の毛も体毛も無く、
しかし時に(!)わたしたちは睫毛を認めることができるおのだ!!