●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その48。プチ土佐弁講座付。

ところで玉井たまるか子ははちきんのことを「おやびん」と呼んだ。
「おやびん」?
これは間違いなく「親分」を意味している。
つまり玉井たまるか子にとってはちきんは「親分」なのだ。
一体こったい何の「親分」?
それは間もなく明らかになるだろう。

「それよりおんしゃあ、急に入ってくるなやと言うちゅうろうが!」
「だっておやびん、ドアを叩いたに返事がないがやも」
「ええかや、たま公!親しき仲にも・・・ちいぱっぱや!あていが返事してから入るがが当然ながぜよ!」
「うん、分かった、おやびん。ほんで今から遊ぼうよお~」
「ああ?おんしは何言いゆうがぜよ!あていは忙しいがが見て分かるろうがえ!」