●『驚異のはちきん小説!「はちきん」と呼ばれる女』その111。プチ土佐弁講座付。

▲「帯屋町と薊野で漂流」

「こりゃこりゃ、あんたらあ!勝手に写真撮ったらいかんぜよ!やめとうせや!!」

と注意を促したものの、土佐尾長鶏女子高校の生徒たちはくすくす笑いながらスマホを向け続けている。
それどころか前述したはちきんのセリフを耳にして、くすくす笑いが一瞬にして爆笑に近くなった。
(ぐぐ、ヤバいちや!なんでこんなにウケちゅうが?)

 ところではちきんがまごまごしている間、大西時計店へ闖入していたはちきんキッズはどうしているのだろう。
 どうやらパオパオコロっ子を先頭に、既にはちきんキッズ全員が店内に入ってしまったようである。
 メートルの上がり切ったコロっ子が店のスタッフに浮かれた表情で尋ねている。

「ねえ、おんちゃん。100円でかっちょえい時計あるう~~?」


※この小説は(もちろん)フィクションです。

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