「ははは。ほんならどういう顔で?」
「それを言おうとしちょったがよ。なんかこのおばさん、深海魚に似いてない?」
「ええ?はあ・・・深海魚かえ?そう言うたらそんなテイストもあるかねえ」
「見てみいや、この不気味な笑い・・・」
 確かに画面の高市早苗は笑顔を浮かべている。どよんと長めの顔、たっぷりと大きな口・・・言われてみれば、深海魚に見えて来なくもない。
「はあ、そうやねえ、深海魚じゃ、この女」
「やろう、妙にさっきから引っ掛かるがよ」
「え?引っ掛かるって、何か?」
「いや、何かねえ、このおばさんの深海魚ぶりが、どうも引っ掛かるがよ」
「はあ~」