tyle="color:#00FFFF;">「アホウ、止めちょき!」
声を潜めながらも強く息子を止める。
「ヤバい人と目が合うたらどうするで!」
「ああ・・・目が合うたらいややにゃあ。けんどあの声、若い女やろう?」
「ああ、そんな感じやねえ」
会話を続けている内に声は西の方へ進んで行き、徐々に小さくなっていく。微かな声の「人を殺したよお!人を殺したよお!」を確かめながら、二人は(もうそろそろかな)と目で合図する。その時、玄関を叩く音が響いた。
ダン!ダン!!
二人一緒に心臓が撥ねた、身体もビクついた。